スマートフォンを子供に持たせるべきか?


なんかテレビでチラっと見たので、このテーマで書いてみようと思います。

子供にスマートフォンをねだられていて躊躇している親世代の方や、これから親にお願いしようとしている子供世代の方に見てもらえれば、ひとつの新しい意見として参考になるんじゃないかなーと思います。

 

いきなり結論

・スマートフォンを持たせるべき
または、iPod touchを持たせるべき

というところから始めて、理由などを連ねていこうと思います。

 

将来のことを考えるなら、もはや必須

私達の生きる現代社会は今、凄まじいスピード感でIT化が進んでいます。
多くの分野・仕事でITが活用されるようになっていますし、今や就職活動にも欠かせません。

社会のあり方が大きく変化していく中、いわゆる「アナログ世代」の方々は苦戦を強いられています。そんな中、対極に位置しているのが「デジタルネイテイブ世代」です。

デジタルネイティブとは
生まれたときからインターネットが空気や水のように、あたりまえの環境として存在していた世代をいいます。世界初の商用インターネットがスタートしたのが1987年、日本では92年で、これ以降に生まれた若年層が該当します。幼い頃からITに慣れ親しんでいる彼らに対して、人生の途中からITに触れた世代を「デジタルイミグラント(digital immigrant=移民)」と呼びます。

 

私は86年生まれなので、厳密には「デジタルイミグラント世代」と呼ばれるようなのですが、父親がIT関係の仕事をしていた関係上、周りの友達と比べて比較的早い段階でPCを触っていて、インターネットにも慣れ親しんでいました。

そんな私は現在フリーランスとしてIT関係の仕事をしているわけですが、正直潰しがききます。(こういう言い方はあまり好きではありませんが)

要するに、様々な業界があるわけですが、大体の企業が求めてくるであろうIT関連のスキルは備えているので、いざどこかの企業に就職しようとしても、さほど困りそうにないということなのです。

 

料金面で悩む気持ちはわかるので、代替案を。

将来性のことを考えれば必要なことはわかってる。
わかってるんだけど、料金面でどうしても不安だという気持ちはわかります。
そこに対する代替案というのが、実はあまり提示されていないように感じます。

子供に代替案を提示する際、または親に代替案を提示する際に是非使って欲しいのが下記の案です。

携帯電話とiPod touchの2台持ちで!

 

iPod touchとは、簡単に言うと「キャリア回線」が使えないiPhoneみたいなものです。
「キャリア回線」というのは、いわゆるDocomoやAu、Softbankなどが用意している通信回線のことですが、これをiPod touchは使うことができません。

「キャリア回線」が使えないということは、「電話」「インターネット」が利用できないということです。
しかし、「Wi-Fi」を使えば、「インターネット」が利用できます。
アプリだって取れるし、LINEだって使えます。

iPod touchでLINEを利用する方法

LINEを使う際にSMSでの番号認証がありますので、
・今使っている携帯電話とiPod touchを用意して、iPod touchにLINEをインストール。
・iPod touch上の操作で携帯電話にSMS認証を飛ばす。
・携帯電話で受信した認証番号を再度iPod touchで入力する。

 

iPod touchは通話する事をあまり想定していないため、電話のようなスタイルで耳に当てて使うことはできませんが、イヤホンマイクを使用することで難なく通話もできるようになります。

この方法が最も優れている点は、料金面です。
iPod touchは「キャリア回線」を使わないということを先述しましたが、「キャリア回線」を使わないということは「キャリア契約」が必要ないということ。
つまり、毎月固定でかかる基本使用料というものが存在しないのです。

ということは…

最初に購入する本体価格だけでOK。
容量によって色々あるんですが、一番安いやつはこんな感じです。

 

あとは、本当にどこからも1円も請求されることが無いというのが魅力です。
※有料アプリとか買うとか、オンラインショッピングするとかって話になると別ですよ。ここでは一旦置いといてくださいね。

 

あとは、「Wi-Fi」をどうやって用意するかという点だけを協議すれば良いんです。
今はご家庭にインターネットの回線を用意している世帯のほうが多いと思いますが、それが無線回線であれば、家で「Wi-Fi」を利用することができます。

もし有線だという場合(ケーブルをPCに直接挿しているという場合)は、電気量販店に行けば無線に変えてくれる機器が売っています。それを買って設定すればOKなんです。

こんなやつです

 

もしも外でもインターネットを使いたい!ということであれば、モバイルルーターというものがあります。これは通信社との契約が必要なので月額基本使用料が必要になります。プランによって変わりますが、大体3,000円〜4,000円程度で使い放題になります。

これを使う場合は、携帯電話の契約内容を変更したほうが良いですね。インターネット使い放題のようなプランに入っている場合は、それを解除しましょう。携帯電話は、本当に電話とメールの用途でしか使いませんので。もはやメールすらiPod touchでも出来ますし。

モバイルルーターの契約も、電気量販店などで行うことができます。
不安な方はショップ店員さんに色々質問してみるのも良いと思います。

もしご家庭でインターネット契約をしていない場合は、そのモバイルルーターが家にある間は自宅でインターネットができるようになりますよ。

 

最後に安全面について

ここまで読んで、「なるほどなぁ」と思った人の中には、「でも安全面が…」と心配される方もいらっしゃると思います。
どんな方法を使ったとしても、子供の成長というのは早いもので様々な方法で抜け道を見つけ出しちゃうものです。

となれば、「閉じ込めて抑制する」という手法ではなく、「教育で抑制する」という手法のほうが良いのではないかと。
※これは持論です。

 

今、大学生がTwitterで炎上して就職先の内定が取り消されたり、バイト先の店舗がつぶれて損害賠償を請求されたり、というような情けない事件が頻繁に発生していますが、こういう被害(加害?)に絡んでしまう大きな原因に「インターネットリテラシーの低さ」というものが挙げられます。

これはもう既に教育機関でも取り組むべき問題になっているとは思うのですが、一番良いのは「慣れること」だったりします。
私は中学生の頃から「2ch」や「出会い系チャット」などをオモチャにして、PCを使う友達とワーキャーやりながら育ったため、インターネットの便利さを知っている反面、「インターネットの怖さ」を知っています。

これは、誰かに教えられるよりも、自分で感じるほうが早いんです。
そして確実です。

 

親がなぜ「怖い」と思うか、それは「親自身が知らない世界だから」というほうが大きいんですよね。
だから、親も子どもと一緒にインターネットを活用していくということが大切なんだと思います。

言っても判断能力が低い子供ですから、判断を誤ることだってあると思います。
それをサポートする役割を親が担うという形が理想です。

親子でLINEを使ってみたりするのも良いでしょうし、なんなら親子でオフ会に出かけたりするのも良いんじゃないかなと思います。

 

「スマートフォンの普及」「インターネットの発達」は、もはや「時代の変化」です。
親世代は取り残されていてもある程度なんとかやっていけるかもしれませんが、残念ながら子供世代まではそうはいきません。

子供のことを思うならば、一念発起していくという選択が最も良いのではないかな?というのが私の考えです。
このテーマについて悩む親世代の方、子供世代の方の参考になれば幸いです。

 

もちろん、iPad(Wi-Fi版)でもいいと思いますよ。