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ユニクロのニュースと倫理憲章


つい先日(11/18)、こんなニュースが話題になりました。

採用時期早期化について

 

ユニクロ、新卒一括採用を見直しへ 大学1年で採用も

カジュアル衣料最大手のユニクロを展開するファーストリテイリングは、来年にも大学新卒の一括採用を見直す検討に入った。従来の慣行にとらわれない採用方式が、企業に広がる可能性がある。柳井正会長兼社長が朝日新聞のインタビューで明らかにした。

現在、同社は国内では年1回採用を行っている。新しい方法では、採用時期を通年とし、選考する学年も問わない方式を検討している。柳井氏は「一括採用だと、同じような人ばかりになる。1年生の時からどういう仕事をするか考えて、早く決められる方がいい」と話す。

具体的には、1年生の時点で採用を決め、在学中は店舗でアルバイトをしてもらい、卒業と同時に店長にするといったコースが想定されるという。

これ、倫理憲章と真逆の方向だなぁと思いまして。

 

新卒者の採用選考活動の在り方について -2011/1/12(社)日本経済団体連合会-

倫理憲章の主なポイント
・面接など実質的な選考活動は最終学年に達するまでは実施しない
・企業情報、採用情報の提供などの広報活動は、可能な限り速やかに適切な方法で実施する
・正式な内定日は10月1日以降とする

倫理憲章は、採用の早期化を大きな問題として認識している。
でも、ユニクロは採用を早期化する。

 

結局どっちがいいの?

 

採用を早期化した場合のメリット

■企業側
 早い段階で、将来即戦力として雇える人材を発掘・教育できる。
 しかも低コストで。リスクも少ないし万々歳。

■大学側
 早い段階で、「内定がもらえる」学生の数を稼げる。

■学生側
 早い段階で内定が貰える。
 将来像がある程度決まるので、それに向かって必要な勉強ができる。

 

採用を早期化した場合のデメリット

■企業側
 内定辞退の可能性が高まる

■大学側
 下手すりゃ4年間ずっと就職活動している学生がどんどん出てくる

■学生側
 早く決めすぎることによる将来像の縛りが生まれる
 下手すりゃ4年間ずっと就職活動しなきゃいけなくなる

こんなところでしょうか。

 

僕はこう思う

 

僕は早期化に賛成です。
早い段階から将来の自分が働く姿は想像しておいたほうが良いと思ってます。
何のために働くのか、何のために勉強するのか。
その答えは人それぞれだと思うんですが、それを見つける時期の早期化を望みます。

 

さいごに

 

採用時期が早期化する、しないに関わらず「大学」はもっと頑張らなきゃダメ。
「就職内定率●%!」って広告出すんなら、もっと本質的なキャリアサポートを。

大学側のゴールは「内定」かもしれないけど、学生のゴールは「内定」じゃない。